女児受難 The war on baby girls 性差による大量虐殺 Gendercide
(2010年3月4日)
殺人、中絶、育児放棄によって、少なくとも1億人の女児が姿を消した――そしてその数は増えつつある
「我々には厳しい時期を一丸となって乗り越えてきたという長い実績がある…。我々は正しい方向に向かっている」。リーマン・ブラザーズの経営者は2008年9月10日、こう語っていた。だが、それから5日も経たないうちにリーマンは破綻した。ほどなく、世界の金融システムは、1つの投資銀行の経営破綻だけでは収まらないほどの問題を抱えていることが明らかになった。そして信用市場は、一時的な機能不全に陥った。..........more
財政赤字への対処 Dealing with budget deficits だれが勘定書きを払うのか Who pays the bill?
先進国では財政赤字削減のための戦いにむけて戦線が引かれつつある
あなたは、急速な成長を遂げている貧しい国で第1子の誕生を待ち望んでいる若い夫婦の一方だと想像してみよう。あなたは新興中産階級の1人で、収入は増えている。小家族がいいと思っている。だが伝統的な「社会規範」、特に重要なことに娘よりも息子が望ましいという思いが、あなたの周りに強く残っている。..........more
医療保険改革 Health-care reform 賽は投げられた The die is cast
医療保険改革を進めるための最終戦略を、バラク・オバマが示した
「医療保険について、言うべきことはすべて言われたし、誰もが発言した。今や決断の時だ」――オバマ大統領は3月3日、ホワイトハウスに集まった医師や看護師を前に宣言した。1年間ちゅうちょした後、彼は行動に移った。..........more
インドネシア議会の対決 Indonesia’s parliamentary showdown 改革派の解放 Unchaining the reformers
厳しい戦いに勝って、ユドヨノ大統領は再出発の機会を手にした
トルコ帽をかぶったインドネシアの国会議員たちは、お互いを「服装倒錯者」とののしり合い、大声を張り上げて乱闘を繰り広げた。外では警察が、抗議する学生たちに向けて放水した。2008年に政府が行った民間銀行救済に絡む議会による調査は今週ヤマ山場を迎えたが、それは一見、1998年の独裁者スハルトの失脚をめぐる混乱を想起させた。..........more
タクシン・シナワット Thaksin Shinawatra 引き裂かれた忠誠心 Divided loyalties
妥協を予測する人もいるが、多くは対決を恐れている
タイの政治は長い間、信念に基づくというより妥協の産物だった。政党はイデオロギーでなく便宜で動き、その結果、いろんな種類の奇妙な連立ができた。だがそうした実用主義は近年、もっと厳格な忠誠心に道を譲っている。対立する陣営は、国家の魂を求める徹底的な戦いの激しい主張を基に結集し、魂の継ぎ目をたゆみなく引っ張り合っている。..........more
アジア事情 Banyan 中国人がやって来る The Chinese are coming
あなたの居間、携帯電話、あるいは近くのスーパーマーケット・スクリーンに、間もなく
中国初の日刊英字紙チャイナ・デイリーは3月1日、1981年に発刊されて以来の大規模な紙面刷新を行った。新しい紙面と共に、同紙は海外特派員の数も増員している。新たに調査報道の特色を持つことで、チャイナ・デイリーは、「ニュースを追うというより、あらかじめニュースの課題を設定する」ことに狙いを置いているという。 ..........more
エルサレム Jerusalem 共有さるべき都市 A city that should be shared
行き詰まりが続く中、イスラエルはパレスチナの地に既成事実を積み重ねている
イスラエルとパレスチナの交渉再開に向けて米国が努力しているときでさえ、イスラエル政府は、交渉中断を利用して東エルサレムの改造を進めてきた。東エルサレムはパレスチナ人が将来の首都に、と考えている土地である。今週、イスラエル人のニール・バルカット市長はパレスチナ地域を聖書ゆかりの史跡公園に変える最新案を発表した。..........more